職人のひとりごと

プジョー308の左リアフェンダーの凹み

フェンダーアーチの所に凹みがあり、その前が少し折れています。

この折れの裏側に何かあるとは思ったのですが、ちょっと厄介な物がありました。

赤丸部分にフェンダーの裏側に、鉄板が上から下にかけてビッチリ貼り付けてあります。(フェンダー内側の写真の部分には、この前に黒い樹脂のカバーが付いて、外さないと見えません。)

ここのせいで、表面側が折れていました。

お客さまにはこの部分の折れは完全には直らないと伝えて、それでもいいのでと言って頂けたのでリペアしました。

実際触って見ないと、どの程度戻せるかが分かりません。とにかくお預りしてやれるだけの事はさせて頂きました。

↑修理前

↑修理後

ほとんど分からない程度には戻せたと思います。

凹みの中心部は深い凹みだったので、少し残ってしまいましたが、修理前に比べると気にならなくなったと思います。

折れ部分には少し塗装肌が荒い所があるので、よく見ると分かります。

お客さまにはとてもお喜び頂けました。

ちなみにプジョーやルノーなど一部輸入車の場合、この辺りの部分なら、リアフェンダー部分は車内からではなく、車外から触れるものが多いです。

メーカーや車種に寄って様々ですので、一度ご来店して頂ければ見させて頂きます。

 

 

 

 


インスパイア 右リアドアの凹み

プレスラインの上側に少し深い凹みです。

凹みが深いので、それなりに大きな力を掛けるためにガラスを外して作業します。

この隙間から少し太めのツールを入れる必要がありました。

細いツールならガラスを外さなくても入るのですが、時間が掛かるのと、凹み中心部を出すのにこの方がより確実に綺麗に出せるので、この方法にしました。

塗装面に凹んだ時のキズや元々の痛みがあったので、ライトを入れると目立って見えます。(見て貰う為にわざわざ映し込んでいます)

ライトを外すと分からないと思います。

キズがあるのでライトの光を拾って修理部分がよく見えますが、消すと凹んでいたことを知らないと、分からないと思います。

遠回りしたような作業に見えますが、これが一番良い作業手順だと思います。

お客さまにも絶賛して頂けました。

 


運転席のステップに出来た凹み

通常ならこの部分のリペアはプーリング(引出し)でしか出来ません。

今回のような深い凹みはプーリング作業では凹みの一番深い部分が確実に残るので、お断りすることが多いです。

よく車体を裏から見ると、前から後ろに掛け直径3~4センチ程度のグロメットがあるので、これを外せばツールが入らないかと聞かれますが、絶対に入りません。

↑こういうヤツです。(この写真は別の車です)

ただ今回はサイドエアロが付いていて外して見ると、ここからどうぞとばかりにピン穴が空いていました!

試しにツールを入れて見ると、なかなかバッチリ入ります。

という事で、リペア作業しました。

やはり深い筋状に残りました。

黄色いテープの右側に凹みの残りがあります。

ライトを入れないとほとんど分からないと思います。

画像を引き伸ばして見て貰うと、微かに筋状の残りが見えます。

ピン穴は少しですが変形しましたが、水が入らないようにシールしてエアロを取り付け終了です。

たまたま偶然横穴が空いていたのでリペア出来ましたが、この位置からもう少しずれていたり、別の車だったら無理だったと思います。

今回は幸運でした。


レガシィBHのリアドアの凹み

BH型のレガシィです。

プレスラインの部分が完全に潰れていたので、一番深い部分が出せません。

その事はお客様に説明し、ご了承して頂いています。

開業時は現行車だったのですが、今ではあまり見なくなりました。シーケンシャルターボモデルがあって、好きな車の一台です!

かなりの数をやった覚えがありますが、このプレスラインには苦労させられた記憶があります。

このプレスラインの上側は袋状になっていて、ツールの入り具合が悪いのと、凹みが深いのとで、ガラスを取り外して作業しました。

キッチリ、分からなくは無理だっだのですが、お客様には喜んで頂けました。

久々だったのですが、ドアトリムの外し方は以外と忘れてなかったです。

私自身も懐かしさを感じながら、リペアさせて頂けました。

 

 


スバル S4 右フロントドアの薄い凹み

分かりにくいと思いますが、フロントドアに薄い凹みがあります。写真だとほぼ分からないので動画にしました。

通常のエクボの凹みよりも、こういった凹みの方が神経を使います。

これを見つけられるお客様は、かなり目の肥えたお客様です。

普段よりもかなりシビアな仕上がりが求められます。

と言っても毎回限界まで仕上げているので、やることは変わりませんが…..。

凹み部分を直すには、ガラスの隙間からはツールが入りません。内装を外しても袋状になっているので、ツールアクセスが悪く、目線も会わせにくいので、ガラスを外して作業しました。

赤丸部分の穴からツールを入れるのが一番理想的だったので、今回はここからツールを入れて作業しました。(廻りにキズが入るので、作業後錆止めをします)

ライトを映し込んで、修理跡の荒をいつもは載せていますが、今回はライトを入れても全く分からないと思います。

少しは残るか?と思ったのですが、ほぼ完璧に仕上がりました。

お客様には絶賛して頂け、満足して頂けたようです。

今回はパネルのキワで折れが無かったのが幸いでした。

多分?絶対に分からないと思います。

 


インプレッサ左フロントフェンダーの凹み

 

前から後ろ方向に、上下2本筋状に凹んでいます。

上の凹みは更に塗装にキズも残っています。

筋状の深い凹み部分が少し残ることを、ご了承して頂いてリペアしました。

フロントフェンダーなので、内側のフェンダーカバーを外すとツールアクセスは良いのですが、リペアするのに目線を合わすのに多少ですが苦労しました。

確認用にライトを映し込んでいるので、凹みの残りが分かって貰えると思います。

上の凹みのキズは、軽く磨いて見ましたがとれませんでした。

ライト無しで見る分には、ほとんど気にならないと思います。

業者様からのご依頼でしたが、バッチリOKを頂けました。

 


アクア 左ルーフピラーの凹み

まだまだ新車で、洗車の時に気づいたら凹んでいたそうです!

修理の精度としては、ツールで凹みの裏側からプッシュ(押し出し)のほうが遥かに上です。

しかし、この部分はツールが全く入らないので、プーリング(引出し)での修理しか出来ません。

分かりやすい様にライトを入れて映しているので、微妙な歪みが見えますが、ライトを外して見ると凹んでいたことを知らないと分からないと思います。

お客様にも何度もチェックして頂きましたが、「場所を示して何とか分かるくらいかな」と仰って頂けました。

プーリングの場合は、凹み具合で仕上がりが全く変わります。

凹みが深い、もしくは鋭い場合、プレスラインが潰れている場合などはお断りさせて頂く場合もあります。

一概に「直せます!!」

とは言いにくい所がありますので、気になる凹みがあればお気軽にお問い合わせください。

現状を見せて頂ければ幸いです。

 

 

 

 


N-VAN 助手席ドアの内側の凹み(私のです)

助手席ドアを閉めた時に、うっかりデントリペア用のライトのハンドル部分を挟んでしまいました。

かなり悲しかったのと、今日は暇だったので適当に修理しようと奮起!(通常はこの部分はお引き受けしてません。きれいに直すのは無理なので)

新車で買って4年目ですが、初めてバラしました。

ドア内張りを外すとビックリ!!

かなり複雑な構造です。

シートベルトの太鼓部分と、ワイヤー周りは作業に邪魔なので取り外しぶら下げています。

ちょっと…かなり(?)残りましたが、これ以上は面倒なので良しとしました。

自分のなので……(^^;

それより気になったのはドアパネルの裏側に貼り付いている鉄板です!自分の車でやってみておいて良かったです。

お客様から依頼された場合は、ツールアクセスにかなり苦労させられそうです。

この凹みの修理跡はいつでも見ていただけますよ。


カムリ 右リアドアの凹み?!

ドアパネルの上から下まで、かなり酷く凹んで?います。(凹みではありますが、デントリペアの範疇ではありません。通常はほとんど断られます)

特にドア上部のプレスラインが酷く凹んでいるのと、下部は凹みに加え、張れも出来ています。

ここまで凹むと修理を依頼するお店によっては、ドア交換も視野に入れての修理を勧められる場合もあります。(お客様はパネル交換と言われたみたいです)

⬆️  私自身も赤丸部分の二ヶ所だけなら、自信を持って直せます!!

その上下に関しては作業してみないと、どうなるかは分からないのでお客様には「基本お任せで!」と言う事でリペアしました。

最悪の場合はほとんど現状と変わらない場合もありますとお伝えしています。

取りあえず内装を外して、プレスラインの上部はかなりの力をかけて作業する必要があるので、ガラスも外しました。

ガラスを外すとそれなりのツールが入るのと、リペアしやすくなるので、あとは全力で黙々と作業するのみです!

↑上の凹み(リペア後)

↑下の凹み(リペア後)

上の凹みに関してはこれ以上凹みが上がって来ないのと、塗装面が完全に割れると判断したのとの両方の理由でここまでです。

下の凹みに関しては、凹みの裏にドアビームがあって、凹んだ時にパネルにデントリペアでは消せないクセが入っているためです。

これ以上は鈑金塗装になります。

ただ、全体的にはほぼ分からなくなったので、満足して頂けたようです。

時間はかなり掛かりましたが、お客様に喜んで頂けたので良かったです。

どこまで仕上げるかは作業者自身の技術が一番大事ですが、それ以上にやる気と根気が全てです。


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