プレスライン上の凹み

セレナ 右スライドドアのデントリペア

少し深い凹みです。

今回は凹み位置が良いので、ガラスの隙間からリペアしました。

ガラスをキズつけないように、シートを入れて作業です。

凹み下側のプレスラインが少し潰れているので、そこも出す必要があります。

プレスラインはシッカリ出てくれたのですが、凹み中心、一番深い縦筋状の部分が残りました。

写真で見ても縦筋に残っているのが分かります。

この筋も凹んでいるのですが、これ以上出そうとしても、パネルが膨らむだけで、張れ上がって見えるので

この状態が一番違和感なく見えるので、ここで終了にしました。

時々、「もう少しやればもっと良くなるの?」

と聞かれる事がありますが、時間を掛ければ良くなるものと、今より悪くなるものに別れます。

今回は前者の方で、経験で分かります。

お客様にはその事はご理解頂いてリペアしましたので、納得の仕上がりでとても喜んで頂けました!!

今回は内装を外す事もなくリペアできましたが

場所によっては外してリペアする事になります。


N-BOX右フロントドア プレスラインの複雑な凹み

プレスライン上をガッチリ潰していて、写真では分かりませんが、凹みの上下が張れ上がっています。

お客様にはある程度歪みが残る事を了承頂いて作業しました。

今回は凹みが車体下部で、作業する態勢が辛いのと、

凹みが見にくいので、スロープを使って車体前方を上げてリペアしました。

凹みがドア下部なので、内装も外して作業します。

結構、複雑な凹みになっています。

プレスラインをメインに少しずつダメージを紐解いていきます。

見にくいですが、黄色いテープ上下の間が凹んでいたところです。写真だと綺麗に直ったように見えます。

動画だと少し肌の荒らさと、ゆがみが見てとれると思います。

もう少し見る角度を変えて見ると、残ったゆがみが良く分かります。

ただしデントリペアではここまでが限界です。

お客様には分かる様に、ゆがみが見える角度でシッカリ見て頂いて確認して頂きました。

車体色が白なのと、凹み部分がドアの下の方なので、余程覗き込んで見ないと分かりません。

お客様には「ここまで直れば全く気にならない」と絶賛して頂けました。

 

デントリペアという仕事(商品)は作業者次第で、仕上がりが良くもなり悪くもなります。

作業者の経験と知識、技術で同じ商品名でも全く物が異なって来ます。

最近ご依頼頂いた業者様でそういう話が出ました。(以前に頼んだお店の仕上がりが悪く、デントリペアに対して良い印象がなかったそうです。今回はお客様がデントリペアを希望との事で当店にご依頼頂きました。)

デントリペアで無理な修理なら、鈑金塗装や中古パネルへの交換などご提案しています。

どう直して良いか分からなければ、お気軽にご相談して下さい。

 

 

 

 


インプレッサ 右フロントフェンダーの凹み

プレスラインが酷く潰れています。

凹みの上側にも張れ上がりが出来ています。

ただ、ツールアクセス自体は凄くいいので、可能な限りリペアしました。

お客様にも多少の修理跡が残る事はご了承して頂いて作業しました。

↑アップにすると、プレスライン上に少し凹みが残っているのが分かると思います。

作業終了後お客様に確認して頂いたところ、「ここが凹んでいたことを知らないと、まず分からない」と

絶賛して頂けました。

今回はフェンダーアーチ部分の一番下に折れがなかったので、何とかここまで仕上げる事が出来ました。

 


N-BOXボンネットの凹み

ボンネットの先、パネルが丸く形成されているところが凹んでいます。

写真では分かりませんが、凹みの前後方向には少し張れが出来ていて、その部分も修正する必要があります。

初期型のN-BOXよりはマシですが、ボンネットの先の方の裏側は、張り付けるようにパネルがもう一枚あります。(ボンダ車の場合はほぼ全車)

↑ボンネット裏側凹んでいるところの二重パネル

今回は凹みのほぼ全体はツールアクセスが可能なのですが、前側が少し二重部分に掛かっていました。

お客様にもリペア前にボンネットの裏側を見て頂いて、ツールが入らないかも知れないことはご了承頂いています。

しかし合わせ目の隙間の部分から、何とかツールが入ってくれたのでリペアする事が出来ました。

↑修理前

↑修理後

撮影の角度があってないので、比較しにくいとは思います。(角度を合わせるのを忘れてました。)

微妙なズレがあるのが分かってもらえるでしょうか?

ツールが届かなかったので、出しきれませんでした。

しかし、全体的にはかなりいい出来になったと思います。

修理後、お客様にもジックリ確認して頂いて、残っている所は見て頂きましたが、「よほど良く見ないと気がつかない」と言って、大変お喜び頂けました。

 

 


マークX 右フロントドア かなり複雑な凹み

同じ車の同じドアです。プレスラインの上と下が別々に凹んでいます。

上は凹みが深く、下は凹みが重なるようになっているので、お客様には歪みが残る事をご了承頂いて作業しました。

使用するツールの関係と作業性を考慮して、内装を外し、さらにドアガラスも外してのリペアです。

作業時間はどのくらいかかるか分からないので、とりあえず朝から夕方までお時間を頂いて、修理出来次第ご連絡することでお預かりしました。

写真で見るとほぼ完璧の出来です‼️

動画だと少し写りこんだライトが歪むのを見て頂けると思います。

お客様にご確認して頂いたときには、ここまで直るとは思っておられなかった様で、大変お喜び頂けました。

作業前はもう少し直りが悪くなるだろうと予測していましたが、自分でも満足のいく作業でした。

 


ジムニー 左ドアのプレスラインの凹み

プレスラインなのですが、シャープなラインではありません。

シャープなラインよりも、こういうアール(曲面)のラインの方が直しにくいので苦労します。

使用するツールと作業性を考え、ドアガラスも外しました。

凹みの場所と、凹み自身が深かったので少し修理跡は残ります。縦筋のキズは当てられた時に出来たものなので、デントリペアでは修理出来ません。塗装が必要です。(ちなみにコンパウンドやペーパー等で削ると、塗装が剥げます)

↑後ろから見た動画

↑前から見た動画

少し修理跡が残っていることが見て頂けると思います。

お客様に仕上がり具合をじっくり確認して頂きました。

ご来店時に極力塗装はしたくないのと、凹み自体も深いことはお客様も認識していらっしゃいましたので、

仕上がりに関しては十分過ぎるほどお喜び頂けました。

私もホッとしたお仕事でした。

 

 


日産キャラバン リアゲートの大きな凹み

バック時に当たった様です。

このパターンでよくご来店があります。

この部分はパネルぎわが完全に折れ曲がっているので

リペア後も残ってしまい、場合によっては塗装割れする可能性があることもご了承頂いて作業しました。

内張り自体は簡単に外れますが、ツールアクセスが少し悪いのが難点でした。

↑下側はこれが限界です。

「仕事用の車なのでここまで目立たなくなれば十分です。」とお客様に言って頂けました。

ライトを当てているのでハッキリ分かりますが、ライトを外してしまうと、あまり気にならないくらいになったと思います。


CX-5左フロントドア プレスラインの凹み

プレスライン上が、ガッツリ凹んでいます。

かなり深く凹んでいるため、お客さんには塗装割れ、もしくは凹みの中心部が残る可能性も了解して頂いてリペアしました。

ドアガラスが合わせガラスになっているので、

作業の都合上、全部バラします。

 

リペア跡に縦筋のキズが残りますが、これは塗装面のダメージなので消すことは出来ません。

心配していた塗装割れは起こりませんでした❗

ヘコミ自体はほぼ完璧に直しています。

キズがあるので凹んでいた部分がハッキリ分かると思いますが、ここが凹んでいたことをを知らないと、ただのキズだけにしか見えません。

お客様にもとてもお喜び頂け、私自身も満足のいく出来だったと思います。


レヴォーグ 右リアドア プレスラインの凹み

プレスライン上を酷く潰しています。

お客様には、場合によっては塗装割れもしくは凹みの芯が残ることもご了承して頂いてリペアしました。

凹みの場所と仕上がりを重視すると、ガラスを抜いて作業する方が断然よくなるので、バラシました。

(お客様にも説明しています)

袋状になっているので、この穴からとその下からとでツールを入れて作業します。

写真だとスッゴク綺麗に出来た画像です。

動画にすると、やはりプレスライン上に少し出きらない部分が残っているのが分かって貰えると思います。

塗装が割れることも了承して頂いていたのですが、これ以上は出ませんでした。あとは悪化する一方なのでここで作業終了です。

お客様には残っている所をシッカリ確認して頂きましたが、普通に見ると全く分からないので、かなり喜んで頂けました。

 

 


N-BOX リアゲートの大きな凹み(普通はパネル交換です)

 

今回はハッキリ言って綺麗には絶対無理で、出来るだけマシにする事だけを目的にお受けしました。

本当なら間違いなくパネル交換です。

が、お客様の熱意に負けて引き受けてしまいました。

ツールは問題無く入るのですが、素材が悪すぎます!!

何度も途中で諦めてお返ししよう!と思う心と、

少しでもお客様の期待に応えようと思う心とのせめぎあいです。

頭の中で、天使と悪魔が戦っていました。

大体、概ね全体的には出たと思います。

(細かい部分を指摘されるとツラいので、突っ込まないで下さい!)

お客様には最初の見積り時に、パネル交換、もしくは最低限でも鈑金塗装をオススメしていますが、通常の修理代にプラス、ディーラーオプションの黒いストライプのステッカーなど、費用面でかなりハードルが高い事は確かです。

何としてもデントリペアで可能な限りでの修理をと言われて、お断りしきれずに引き受けたわけですが、ご返却の際にはお客様からは物凄く感謝して頂けたので、こういう仕事もありかな?と思いました。

当店に来られるお客様は、完璧を求める方から目立たなければ良い方、予算に対する考え方、その車への思い入れもある方など様々です。

そのお客様にあった修理仕方を御提案していきたいと思います。

 

 


...34567...